陸上競技のメダル製作で、最初にぶつかる壁はデザインではありません。「種目が多すぎる」という計算です。100m・200m・400m・800m・1500m・リレー、走高跳・走幅跳・砲丸投・円盤投・やり投。そこに中学・高校・大学・実業団・マスターズという年齢区分が掛かり、さらに1位から3位までの順位が掛かる。この掛け算をそのまま図案に落とすと、型代だけで予算が消えてしまいます。当社は2010年の創業以来、広東省恵州市の自社工場で、金型の製作から亜鉛合金のダイカスト、めっき9工程、入色、レーザー名入れ、3段階QCまでを一貫して手がけ、50か国以上のお客様に納品してきました。本記事では、陸上競技のメダルを「種目数と型代の設計」という工場側の論理から整理します。汎用のオリジナルメダルを陸上大会にそのまま当てはめると、枚数も予算も合わない理由から始めます。

陸上のメダルが15〜25種類になる計算

陸上競技の表彰は、他の球技と比べて「種目の粒度」が細かいのが特徴です。サッカーやバスケットボールなら、大会全体で優勝・準優勝・三位の3種類で足ります。ところが陸上は、同じ一日の大会の中で、100mの1位と走高跳の1位と砲丸投の1位が、それぞれ別の選手に渡ります。表彰台は何度も上がり、そのたびに違う種目のメダルが必要になります。

まず、種目を分類しておきます。

分類種目1種目あたりの表彰数実務で注意する点
トラック(短距離)100m・200m・400m3(1〜3位)予選の人数が多くても、メダルは決勝順位の3枚
トラック(中距離)800m・1500m3(1〜3位)参加人数が読みにくく、追加発注が起きやすい
トラック(リレー)400mリレー・1600mリレー3チーム×4名=12チーム表彰か個人授与かで枚数が4倍変わる
フィールド(跳躍)走高跳・走幅跳3(1〜3位)試技数は多いが、表彰対象は順位のみ
フィールド(投擲)砲丸投・円盤投・やり投3(1〜3位)砂・土が付着しやすく、凹部の汚れが目立つ

ここに年齢区分が掛かります。中学・高校・大学・実業団・マスターズの5区分がすべて揃う大会は多くありませんが、地区大会でも「中学男子・中学女子・一般男子・一般女子」の4区分は珍しくありません。11種目に3区分を掛け、さらに3順位を掛けると、単純計算では99通りになります。ここで「99種類のメダルを作らなければならない」と考えると、見積もりは破綻します。

実際に当社がお受けする案件では、仕上がりの種類数は15〜25種類に収まります。その正体は、次のようなまとめ方です。

まとめ方金型の数仕上がりの種類(SKU)向く大会規模
完全共通の1型+種目名はレーザー1型3(金・銀・銅)小規模・予算優先・記録会
競技グループ3型(走る・跳ぶ・投げる)3型9(年齢区分2色なら18)中規模の地区大会
種目別に11型11型33以上都道府県規模・記念性重視

つまり「15〜25種類」というのは、3順位 × 5〜8パターンの図案・配色、という構造です。金型は3〜5型しか使っていないのに、選手の手元には18〜24通りが届く。これが陸上競技のメダル製作の基本設計になります。

まとめ方の原則は「選手が識別できるか」と「運営が迷わないか」

まとめ方を決めるときの判断基準は、デザインの好みではありません。ひとつは、選手がメダルを手に取ったとき「これは走高跳のメダルだ」と分かること。もうひとつは、大会運営の担当者が表彰式の直前に、箱から正しいメダルを迷わず取り出せることです。

この2つを満たす最も現実的な方法が、競技グループでの3型分割です。走る競技はトラックの走路を、跳ぶ競技は踏切板とバーを、投げる競技はサークルと用具をモチーフにすれば、遠目にもグループが分かります。種目名はレーザー彫刻で入れれば、型を増やさずに11種目をカバーできます。レーザーは工具を使わない可変データ対応なので、種目名が1枚ずつ違っても追加の型代は発生しません。

リレーの扱いだけは、最初に決めておく必要があります。400mリレーで3チームを表彰する場合、チームに1枚ずつなら3枚、走者4名に渡すなら12枚です。この違いは発注枚数に直結するため、要項の表彰規定を確認したうえで枚数を確定させます。

「1つの型で複数の表現」戦略

型代を増やさずに種類を増やす方法は、大きく4つあります。めっき色、入色カラー、リボン、そしてレーザー刻印です。どれも金型には触らないため、型代は1回で済みます。

変える要素金型への影響追加で発生する工程識別できる単位
めっき色(金・銀・銅)なしめっき工程の着色順位(1位・2位・3位)
入色カラーなし入色+乾燥年齢区分・男女・地区
リボンの色・プリントなし付属品の手配部門・大会回次
レーザー刻印なし可変データの処理種目名・氏名・記録
サイズ変更別途必要新規の金型製作総合優勝・特別賞

金・銀・銅は「成形ロット共通、着色だけ分岐」

当社のダイカストは、亜鉛合金(Zamak 3・5・7)を88トンのダイカストマシンで金型に流し込みます。亜鉛合金の融点は385℃、密度は6.7g/cm³で、細部まで金型に回り込みやすい材料です。最小肉厚は2mm、円形メダルの場合は湯口が4か所に付く設計で、肉の回りを均一にしています。金型は金型鋼に放電加工(EDM)を施し、表面は梨地仕上げにすることで、めっきの密着を安定させています。

成形された素材は、同じロットとしてめっき工程に進みます。当社のめっきは9工程で、下地にアルカリ銅めっきを500秒、続いて酸銅めっきを20〜60分行い、その上で着色、最後にトンネル炉で100℃・40分の乾燥をかけます。金・銀・銅の違いは、この着色の段階で生まれます。つまり、成形から酸銅までの工程は3色で共通です。金・銀・銅を別々に発注するよりも、同じ型でまとめて成形したほうが、色味のばらつきも小さくなります。

コストの順序は、メッキ > 塗装 > 電着です。金・銀・銅の3色を揃える場合、いちばん費用がかかるのはメッキ工程ですが、それは3色に分けても1色でも同じ工程を3回通すという意味ではありません。前処理と成形は共通で、色ごとに変わるのは着色以降です。この構造を理解しておくと、見積もりの内訳を読みやすくなります。

入色カラーで年齢区分を分ける

順位をめっきで分けたら、年齢区分は入色で分けます。中学を青、高校を赤、一般を緑、といった具合です。同じ金型・同じめっきのまま、入れる色だけを変えるので、型代は増えません。

入色には最小幅があります。軟エナメルは0.3mm、半硬質エナメルは0.5mm、不透明ガラス漆は0.5mm、透明ガラス漆は0.5mmです。透明ガラス漆を使う場合は、裏面に高温テープを貼る工程が必要になります。0.3mmというのは、あくまで軟エナメルの下限であって、すべての入色に共通する数字ではありません。細い線で色を分けたい図案は、この下限を意識して設計する必要があります。軟エナメルと硬質エナメルの違いは軟エナメルと硬エナメルの比較に整理しています。

乾燥は2段階です。まず60〜70℃で60〜90分かけて半硬化させ、その後100℃で60分かけて完全硬化させます。この2段階を省くと、大会当日にリボンへ擦れて色が移ることがあります。陸上のメダルは首にかけて長時間歩くため、この乾燥の徹底が仕上がりの差になります。

MOQ100個/型のなかで3色を分ける

当社の最小ロットは100個/型です。ここでよく質問されるのが「金30個・銀20個・銅50個のように分けても、最小ロットに届かないのか」という点です。答えは、型が同じであれば合計100個で受付できます。型代は1回、成形ロットは1回、着色だけを3回に分けるという考え方です。

ただし、色ごとの数量には偏りが出ます。1位は1枚、2位は1枚、3位は2枚という種目が多ければ、銅メダルだけが余ります。余剰分は翌年度や地区大会への追加発注に回せるため、無駄にはなりませんが、初回発注の時点で「どの色が余りやすいか」を把握しておくと、2年目の計画が立てやすくなります。

陸上特有の物理条件:炎天下・汗・雨

陸上のメダルは、他の競技のメダルと比べて過酷な環境に置かれます。6月の地区大会なら、グラウンドの気温は35℃を超え、メダルは直射日光の下で表彰されます。選手は汗をかいており、その手でメダルを握り、首にかけたままトラックを歩きます。午後には突然の雷雨に見舞われることもあります。跳躍や投擲の選手は、砂や土の付いた手でメダルに触れます。

環境要因起きやすい症状設計・工程での対策
直射日光・高温入色の退色、表面のくすみ乾燥を100℃・60分の完全硬化まで行う
汗(塩分・酸性)めっきの変色、下地からの腐食アルカリ銅500秒+酸銅20〜60分で下地を厚く
雨・泥水入色の目地への水分侵入入色の最小幅を0.5mm以上に設定
砂・土(跳躍・投擲)凹部に砂が詰まり、意匠が潰れて見える彫りを浅くし、線ではなく面の段差で表現

めっきの耐久は「下地の厚み」で決まる

メダルの変色や剥がれは、表面の色ではなく下地で決まります。当社がアルカリ銅めっきを500秒かけて行うのは、素地との密着を確保するためです。そのうえで酸銅めっきを20〜60分かけて厚みを出し、着色し、トンネル炉で100℃・40分の乾燥をかけます。この順序を省略したメダルは、汗をかいた手で握っただけで色がくすみます。

真鍮(8.9g/cm³)は肉厚3mmを超えると成形が難しくなり、鉄(7.8g/cm³)は4mmを超えると難しくなります。陸上のメダルは首にかけるため、重量は軽いほうが扱いやすい。その点で、密度6.7g/cm³の亜鉛合金は、厚みを出しても重くなりすぎず、細部の再現性も高い素材です。アルミ(2.7g/cm³)はさらに軽いのですが、めっきの工程が亜鉛合金とは異なります。ステンレスはプレス工法になるため、ダイカストの細かいレリーフとは表現の質が変わります。陸上のメダルのように「首にかけて歩く」前提なら、軽さと成形性のバランスで亜鉛合金が選ばれることが多くなります。

リボンは洗えるのか

リボンは織物です。汗を吸い、雨に濡れ、砂埃をかぶります。大会が終わったあと「洗濯機で洗えるか」というご質問をよく受けますが、洗濯機はおすすめしません。金具や織りの組織が傷み、プリントが剥がれる原因になります。中性洗剤を薄めたぬるま湯で押し洗いし、日陰で吊り干しにするのが基本です。漂白剤と乾燥機は避けてください。

リボンは消耗品でもあります。メダル本体は10年残りますが、リボンは3〜5年で色褪せや織りの傷みが出ます。大会ごとに交換する前提で本数を決めておくと、後から「リボンだけ追加」という手配がしやすくなります。リボンの仕様と色はメダルリボンでご確認いただけます。

主催者がやりがちな失敗

陸上大会のメダル発注で、当社が繰り返し見てきた失敗には共通のパターンがあります。どれも設計の問題ではなく、順序の問題です。

失敗何が起きるか回避策
データ入稿だけで承認する図の色・厚み・重量が現物と違う試作7〜10日で現物を確認する
大会3週間前に発注する試作と量産を足すと日程が足りない大会の6〜8週間前に発注する
氏名・種目名の刻印を忘れる無地のメダルが届く、追刻は間に合わない発注書に刻印の有無と内容を明記する
地区大会への追加を想定しない直前の追加で納期が合わない型を保管し、追加前提でロットを組む

データ入稿だけで承認してしまう

最も多いのがこれです。Illustratorのデータで色を確認し、画面上で「これでお願いします」と決めてしまう。しかし画面の金色は、めっきの金色ではありません。モニターの金色は光の三原色で作られた色であり、実際の金めっきは金属の反射で見えています。同じ「金」でも、光沢の強さ、梨地の細かさ、入色との境目の見え方は、現物でしか確認できません。

当社は試作を7〜10日でお出ししています。この工程を飛ばすと、量産後に「思っていた色と違う」という行き違いが起きます。特に陸上のメダルは、屋外の強い光の下で見られます。室内の蛍光灯の下で確認した色が、グラウンドでは別の色に見えることがあります。可能であれば、試作は屋外の日光の下でも一度ご確認ください。

大会3週間前に発注してしまう

日程を逆算すると、試作に7〜10日、量産に7〜15日かかります。単純に足すと14〜25日です。ここにデザインのやり取りや入稿データの確認が加わるため、3週間前に発注すると、試作を省略するか、量産を前倒しするかのどちらかを選ぶことになります。どちらも品質の余裕を削る選択です。

当社の量産は7〜15日ですが、これは受注後に金型がすでにある場合の数字です。新規の型から作る場合は、型の製作期間が別に必要になります。大会の6〜8週間前に発注いただければ、試作の確認と修正を含めても余裕を持って間に合います。

氏名・種目名の刻印を忘れる

メダルの裏面に、選手名・種目名・記録・年度を入れるかどうか。この判断を発注の直前まで先送りにすると、入稿データに刻印枠がなく、無地のメダルが届きます。陸上のメダルは種目ごとに渡すため、刻印がないと「走高跳の3位」という情報がメダル単体では分からなくなります。

後からレーザーで追刻することは技術的には可能ですが、同じ位置・同じ深さを再現する段取りが必要になり、大会直前の日程では現実的ではありません。発注書の段階で、刻印の有無、入れる項目、書体、位置を確定させてください。氏名の入れ方は名入れメダルに方式ごとの違いをまとめています。

地区大会への追加発注を想定しない

市町村の大会で好評だったメダルを、翌月の地区大会でも使いたい。これは非常によくある流れです。ところが初回の発注時に型の保管を前提としていないと、追加のたびに型代が発生します。

当社では、製作した金型を保管し、同一デザインの追加生産に対応しています。追加発注の考え方と型代の扱いは金型代と追加発注に詳しく書いています。初回のロットを多めに組んでおけば、追加の納期も短くなります。反対に、初回を最小ロットに抑えて、追加で対応するという組み方も可能です。どちらが得かは、年間の大会数と種目数で変わります。

メダル・トロフィー・表彰盾の使い分け

学校やクラブの年間計画を立てるとき、賞品をすべてメダルで揃える必要はありません。メダル・トロフィー・表彰盾には、それぞれ向く場面があります。ここでは材質ごとの技術的な数値には触れず、使い分けの考え方だけを整理します。

賞品持ち帰りやすさ数量の作りやすさ向く場面年間予算での位置づけ
メダル高い(首にかけられる、鞄に入る)多い(100個単位で対応)種目別の1〜3位、参加記念配布枚数が多く、1枚あたりを抑えたい層
トロフィー低い(かさばる、輸送に注意)少ない総合優勝、MVP、団体表彰主役級に集中投下する層
表彰盾中(壁掛け・飾台)中学校・クラブへの贈呈、卒部記念、年間表彰年度の締めくくり、記念行事

年間計画のなかで賞品を配分する

中学・高校の陸上部は、4月から翌年3月までが1年です。大会のピークは6〜8月にあり、12〜2月は駅伝と卒部行事が中心になります。この流れに沿って賞品を配分すると、予算の山と谷が平準化できます。

時期主な大会・行事賞品の中心発注を検討する時期
4〜6月春季大会・地区予選メダル(種目別)2〜3月
7〜8月総体・県大会メダル+トロフィー5〜6月
9〜11月新人戦・記録会メダル(種目数を絞る)7〜8月
12〜3月駅伝・卒部・年度末表彰盾・記念品10〜11月

種目別のメダルは数が多くなるため、1枚あたりのコストを抑えた設計に向きます。一方、総合優勝や年間MVPは年に数個しか渡さないため、トロフィーや表彰盾で「重み」を出すほうが効果的です。表彰盾の選び方は表彰盾でご案内しています。

発注から納品までの流れ

陸上大会のメダルは、次の流れで進みます。日程から逆算するときの目安にしてください。

ステップ内容日数の目安
デザイン図図面・レイアウトのご提案24時間以内
試作現物サンプルの製作とご確認7〜10日
量産ダイカスト・めっき・入色・名入れ7〜15日
検品3段階QCを経て適合品100%納品量産工程に含む

当社の工場は日産30,000個以上の生産能力を持っています。ただし、陸上大会のメダルは「1型あたりの枚数が少なく、型の数が多い」という受注になりやすいため、混雑期には余裕を持ったご相談をおすすめします。6月と10月は、学校行事と地区大会が重なる繁忙期です。

よくある質問

種目ごとにデザインを分けると、型代はどのくらい増えますか?

金型は1デザインにつき1型必要です。11種目をすべて別デザインにすれば11型分の型代が発生します。金額は図案の大きさ・複雑さ・面数によって変わるため、数量による段階見積もりとしてお問い合わせください。型代を抑えたい場合は、競技グループ3型(走る・跳ぶ・投げる)にまとめ、種目名をレーザー彫刻で入れる方法が現実的です。この方法なら型は3型で済み、11種目の識別も保てます。

金・銀・銅で数量を分けても、MOQ100個に届けば受付できますか?

はい。最小ロットは100個/型ですので、型が共通であれば金30個・銀20個・銅50個のように色を分けても、合計100個で受付できます。型代は1回、成形も1回で、着色以降だけを分ける考え方です。ただし色ごとの偏りは出ます。銅メダルが余りやすい構成なら、翌年度や地区大会への追加分として保管しておくのが無駄のない使い方です。

大会の3週間前でも間に合いますか?

新規の金型から作る場合は、試作7〜10日と量産7〜15日を足すと最短でも17日以上かかり、3週間前の発注は余裕がありません。特に入色やレーザー名入れがある場合は、確認のやり取りの分だけ延びます。過去に製作した型が保管されている追加生産であれば、量産7〜15日の範囲で収まる可能性があります。まずは大会日程をお知らせください。間に合うかどうかを、工程から逆算してお答えします。

選手名や種目名を1枚ずつ入れることはできますか?

できます。レーザー彫刻は可変データに対応しているため、1枚ずつ異なる氏名・種目名・記録・年度を刻印できます。陸上の場合は、裏面に「第○回○○大会 / 男子走高跳 / 1位 / 氏名」のように情報を集約すると、メダル単体で記録が分かる記念品になります。受賞者リストをExcelなどでご用意いただければ、その内容に沿って処理します。刻印の位置と書体は、試作の段階で確認してください。

雨や汗でめっきが変色したり、色が落ちたりしませんか?

通常の使用では問題ありませんが、条件によって差が出ます。当社はアルカリ銅めっきを500秒、酸銅めっきを20〜60分行って下地を確保し、着色後にトンネル炉で100℃・40分の乾燥をかけています。入色は60〜70℃で60〜90分の半硬化のあと、100℃で60分の完全硬化まで行います。この2段階を省略すると、汗や摩擦で色が移ることがあります。使用後は乾いた布で汗と砂を拭き、通気のよい場所で保管してください。

地区大会向けに追加発注するとき、型代はまたかかりますか?

同じデザインであれば、保管している金型を使うため新たな型代は発生しません。追加発注では、めっき・入色・名入れ・リボンの工程のみが対象になります。ただし保管期間を過ぎた場合や、デザインを一部変更する場合は、型の作り直しが必要になります。年間で複数の大会を予定している場合は、初回のご相談時にその旨をお伝えください。追加を見込んだロット設計と、型の保管を前提にご案内します。

まとめ:種目の掛け算を、型の数に翻訳する

陸上競技のメダル製作は、種目名を並べるところから始まりません。種目数と年齢区分と順位の掛け算を、金型の数に翻訳するところから始まります。11種目を3型にまとめ、順位をめっきで、区分を入色で、種目名をレーザーで表現すれば、金型は3型のまま、仕上がりは18〜24通りになります。

そのうえで、屋外で使われることを前提に、下地の厚いめっきと完全硬化の入色を選ぶ。試作で現物を確認し、大会の6〜8週間前に発注する。この順序を守るだけで、当日の表彰式で「色が違う」「枚数が足りない」という事故はほとんど起きません。

当社は恵州の自社工場で、金型製作からダイカスト、めっき9工程、入色、名入れ、3段階QCまでを一貫して行っています。デザイン図は24時間以内にご提案し、試作7〜10日、量産7〜15日でお届けします。種目数が多くて枚数の設計に迷う場合は、種目表と年齢区分、順位数をお送りください。どの種目をまとめ、どこを分けるべきかを、製造側の視点でご提案します。まずはお気軽にご相談ください。