メダルのデザインガイド — オリジナル作成のポイント
良いデザインは「取っておかれるメダル」と「忘れられるメダル」を分けます。 このガイドでは、記憶に残るオリジナルメダルを作るためのポイントを解説します。
メダルデザインの重要ポイント
シルエットが決め手
メダルの形(円形、盾形、コース形状、競技のフィギュア)は遠目に最初に目に入ります。イベントのストーリーを語るシルエットを選びましょう。
コントラストのある配色
金属に対してコントラストの効いたエナメル1-3色を使います。色数が増えるとコストも上がるので、厳選した少数の色ほど印象に残ります。
平面より3Dレリーフ
彫刻的なレリーフ(3Dフィギュア)は平面印刷より高級に見えます。亜鉛合金の鋳造で実現できます。
読みやすい文字
イベント名と日付ははっきり読めることが大切。細すぎる書体は避け、浮き彫りの彫刻が最も映えます。
ありがちな失敗と回避方法
色が多すぎる
エナメル3色を超えるとコストが上がり、デザインが良くなることはまれです。ブランドカラー2-3色を優先しましょう。
文字が小さすぎる
1mm未満の文字はエナメルでは読みづらくなります。当社チームがサイズを調整します。
低解像度の画像
ピクセル化した.JPGのロゴは正確に彫刻できません。ベクター形式(.AI / .EPS / .PDF)または高解像度PNGでお送りください。
リボンを忘れる
リボンもデザインの一部です。印刷または織りリボンをメダルと調和させ、イベント名を入れましょう。
入稿データと技術規定
デザインは、製造側の技術的な下限を知っておくと手戻りが減ります。下の数値を目安に、線や文字の太さを決めてください。
| 項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| エナメル(ソフト)の最小線幅 | 0.3mm以上 | それ以下ではエナメルが入らない |
| イミテーションハードの最小線幅 | 0.5mm以上 | 硬質仕上げは太めが必要 |
| レリーフ(金型)の最小線幅 | 0.3mm以上 | 金型で成形する下限 |
| レリーフの最小高さ | 0.4mm以上 | 合金が金型の隅まで流れる下限 |
| 最小肉厚 | 2mm | 強度を保つための下限 |
| 文字の高さ | 1.5mm以上 | 判読できる目安 |
| 入稿データ | AI/EPS/PDF/SVG(ベクター) | PNGは300dpi以上 |
図面の作り方はオリジナルメダルのデザイン図稿、 名入れの規定は名入れメダルのページでご案内しています。
用途別デザインの考え方
スポーツ大会
競技を象徴するモチーフを中央に、周囲に大会名と年を配置します。動きのあるレリーフが映えます。
学校行事・運動会
学年色を使い、遠目でも区別できる配色にします。小さな文字は避け、シルエットで差を出します。
企業の表彰
社章をレリーフ化し、落ち着いた配色に。ハードエナメルで宝石のような質感を出します。
記念品・周年品
年号と社名を裏面に、モチーフを表面に分けます。長期保管を想定し、摩耗しない彫刻を選びます。
子ども向け
角を面取りし、明るい2〜3色に絞ります。重さを抑えるためサイズを小さくします。
コレクション・ピンバッジ
小さい面に情報を詰め込みすぎず、線幅0.3mm以上を守って細部をつぶさないようにします。
恵州の自社工場で一貫生産
金属メダル製作の実績
自社工場の生産能力
これまでに納品した国・地域
1デザインあたりの最小ロット
亜鉛合金(Zamak)の溶解温度
めっきの品質を決める工程数
品質マネジメントはISO 9001、社会・環境はBSCI・Sedex、製品はReach・RoHSに適合し、Disneyの監査にも対応しています。 デザインから製造までの流れはメダルの製造工程にまとめています。
デザインテンプレート5選 — すぐ使える構図パターン
白紙から描き始める必要はありません。これまでの製作実績でよく選ばれてきた構図を、5つのテンプレートにまとめました。 先に「型」を決めてから細部を詰めるほうが、修正の往復が少なく済みます。当社のデザイナーはこのテンプレートを出発点に、 24時間以内に3Dレンダリング付きのご提案をお送りします。
| テンプレート | 構図の特徴 | 向いているイベント | 文字量の目安 |
|---|---|---|---|
| センターモチーフ型 | 中央に競技やシンボルを大きく置き、外周に大会名と年を回す | マラソン、駅伝、球技大会 | 少なめ(外周に寄せる) |
| エンブレム型 | 盾形やサークル枠の中に社章・校章を収め、枠内に情報をまとめる | 企業表彰、周年記念 | 中程度(枠内に2〜3行) |
| シルエット型 | 輪郭そのものをモチーフの形に抜き、外形で語らせる | 音楽コンクール、記念品 | 少なめ(裏面に回す) |
| 表裏分割型 | 表面はモチーフ、裏面に年号・社名・受賞者名を分けて配置 | 卒業記念、長期保存する記念品 | 多い(両面を活用) |
| 連動シリーズ型 | 複数枚を並べると一枚の絵になる、または組み合わせてつながる | シリーズ大会、コレクション | 少なめ(番号のみ) |
記念品として長く残す構図は記念メダルの製作ページ、 社章を活かす構図は法人表彰向けメダルでもご紹介しています。
3Dレリーフの深さと立体表現のレベル
「立体感」とひとことで言っても、金型で作る凹凸には段階があります。表現レベルを最初に決めておくと、 デザインのやり取りが短くなり、仕上がりのイメージも共有しやすくなります。
| レベル | 作り方 | 見え方 | 向いているデザイン | 技術上の目安 |
|---|---|---|---|---|
| フラット | 彫刻は入れず、エナメルや印刷で色をのせる | 平面的でシャープ | 細かい文字、写真、グラデーション | 印刷は平面向き、UVは落差7mmまで |
| 2.5D(段差) | 金属面を2〜3段の高さに分けて彫る | 陰影がはっきり出る | ロゴ、エンブレム、文字 | レリーフ高さ0.4mm以上、線幅0.3mm以上 |
| 3D(曲面) | なだらかな曲面でモチーフを立体化する | 傾けると陰影が動く | 競技フィギュア、動物、建造物 | 最小肉厚2mmを確保する |
| フル3D(両面) | 表と裏の両方を立体で作り込む | 彫刻のような重厚感 | 記念メダル、コレクション | 88トンのダイカストマシンで鋳造、肉厚に余裕を持たせる |
| 抜き(オープンワーク) | 金属を抜いてシルエットだけで形を作る | 軽く、背景が透ける | 小さなモチーフ、兼用アイテム | 抜き残す幅は0.3mm以上 |
マット(梨地)の質感は、金型そのものに火花放電で細かな凹みをつけて作ります。塗装では出せない均一なざらつきになるため、 落ち着いた印象にしたい場合に向いています。エナメルの種類はエナメルの種類と選び方、 金属の色はめっき9工程の解説をご覧ください。
素材で変わるデザインの自由度
同じ図稿でも、素材によって出せる形が変わります。密度と成形方法の違いを知っておくと、直径・厚み・重さの検討が一度で決まります。
| 素材 | 密度 | 成形方法 | デザイン上の目安 | 向いている表現 |
|---|---|---|---|---|
| 亜鉛合金(Zamak 3・5・7) | 6.7 g/cm³ | ダイカスト鋳造 | 融点385℃で細部まで流れ、最小肉厚2mm | 3Dレリーフ、抜き、複雑なシルエット |
| 真鍮 | 8.9 g/cm³ | プレス打抜き | 厚み3mmを超えると成形が難しい | 平面のエンブレム、エッチング |
| 鉄 | 7.8 g/cm³ | プレス打抜き | 厚み4mmを超えると成形が難しい | コストを抑えた平面デザイン |
| アルミ | 2.7 g/cm³ | プレス打抜き | 軽く仕上がり、大ぶりでも扱いやすい | 大きなサイズ、アルマイト仕上げ |
直径が同じなら、密度の差がそのまま手に持った重さになります。重厚感を出したいなら亜鉛合金や真鍮、配布枚数が多く軽さを優先するならアルミが向いています。 詳しい比較は亜鉛合金・真鍮・鉄・アルミの素材比較、鋳造の仕組みはZamakとダイカストの解説、 寸法の検討はメダルのサイズと重さの目安をご覧ください。
数量から逆算するスケジュール
メダルは「いつまでに欲しい」から逆算して動くのが安全です。当社の標準は、デザイン24時間、サンプル7〜10日、量産7〜15日です。 下表を目安に、行事の何日前に動き出すかを決めてください。
| 数量 | デザイン | サンプル | 量産 | 標準の合計目安 |
|---|---|---|---|---|
| 100枚(最小ロット) | 24時間 | 7〜10日 | 7〜10日 | 約3週間 |
| 300枚 | 24時間 | 7〜10日 | 10〜15日 | 約3〜4週間 |
| 500枚 | 24時間 | 7〜10日 | 10〜15日 | 約3〜4週間 |
| 1,000枚 | 24時間 | 7〜10日 | 15日 | 約4週間 |
| 3,000枚以上 | 24時間 | 7〜10日 | 15日 | 約4週間 |
単価は数量ごとの階段見積もりになります。100枚を基準にすると、500枚では1枚あたりおおよそ65%程度、1,000枚では50%程度まで下がるのが一般的な目安です。 正確な金額は、仕様と数量をお知らせいただければ24時間以内にお出しします。既存の金型を保管している場合は金型工程が不要になり、 量産7日からの特急ルートも使えます。日程の内訳は納期の内訳をまとめた記事で詳しく解説しています。
シーン別デザインの早見表
行事の種類ごとに、よく選ばれているモチーフ・配色・仕上げの組み合わせをまとめました。迷ったときの最初の一手としてお使いください。
マラソン・駅伝
モチーフ:コースの地形、距離数字、シューズ
配色:大会のテーマカラー2〜3色
仕上げ:ソフトエナメル+金・銀・銅のめっき
球技大会
モチーフ:ボール、ユニフォーム、チームエンブレム
配色:チームカラーを主役にする
仕上げ:2.5Dレリーフ+エナメル
水泳・トライアスロン
モチーフ:波、ストップウォッチ、3種目のモチーフ
配色:寒色系に白を足す
仕上げ:マット面+透明ガラスエナメル
運動会・体育祭
モチーフ:学年旗、玉入れ、徒競走のシルエット
配色:学年ごとに色を変える
仕上げ:平面+UV印刷(多色や写真にも対応)
企業表彰・周年記念
モチーフ:社章、創業年、年号
配色:落ち着いた1〜2色
仕上げ:ハードエナメル相当+マット面
子ども向けイベント
モチーフ:動物、乗り物、キャラクター
配色:明るい2〜3色に絞る
仕上げ:角を丸く面取り、軽いサイズ
どのシーンでも、量産前には3段階の検品を通します。基準の内容は3段階QCの検品基準で公開しています。
メダルデザインに関するよくある質問
デザイン作成の費用はかかりますか?
かかりません。24時間以内に3Dレンダリング付きのデザイン案をお送りし、修正は何度でも無料です。お支払いは量産をご承認いただいた後になります。
入稿できるファイル形式を教えてください。
ベクターデータ(.AI / .EPS / .PDF / .SVG)が最適です。300dpi以上のPNG画像でも対応できます。ただしスクリーンショットから切り出したロゴは輪郭が潰れているため、そのままでは立体的なレリーフに変換できません。
自分でデザインする時間がありません。それでも大丈夫ですか?
問題ありません。紙に描いた手書きのスケッチ、以前のメダルの写真、文章でのご説明だけでも結構です。弊社デザイナーが形にし、製造前に必ずレンダリングでご確認いただきます。
色数はどのくらいが目安ですか?
1〜3色が標準で価格に含まれます。4〜6色は少額の追加費用で対応可能です。色が増えるごとに工程が1つ増えます。技術的な下限は、軟質七宝で線幅0.3mm以上、硬質七宝相当で0.5mm以上です。
サンプルを見た後に変更できますか?
量産を開始する前であれば何度でも可能です。金型を製作した後は、金型を変更せずに済む範囲、つまり彫刻・色・仕上げのみ変更できます。そのためサンプルの確認は慎重にお願いしています。
デザインの最小線幅はどのくらいですか?
エナメルの線幅は、ソフトエナメルで0.3mm以上、イミテーションハードエナメル相当で0.5mm以上が下限です。それ以下ではエナメルがきれいに入りません。金型で成形するレリーフは線幅0.3mm以上、レリーフの高さ0.4mm以上を目安にしてください。
デザインにかかる期間はどのくらいですか?
デザインは24時間以内に3Dレンダリング付きでご提案し、修正は無制限・無料です。デザイン確定後は、サンプル7〜10日、量産7〜15日、標準で3〜4週間が目安です。
発注から納品までの流れを教えてください。
デザイン確定後、サンプル7〜10日で実物をご確認いただき、量産7〜15日でお作りします。標準では3〜4週間、特急は既存金型+UVプリントで量産7日+配送3〜7日に対応します。
過去に作ったメダルの写真から同じデザインを再現できますか?
写真からも作図できます。ただし写真では細部の立体感が分からないため、可能であれば実物をお預かりするか、ロゴのベクターデータをご用意ください。既存の金型が当社に保管されている場合は、同じデザインで金型費なしに再注文できます。
構図テンプレートをそのまま使ってもらうことはできますか?
できます。センターモチーフ型、エンブレム型、シルエット型、表裏分割型、連動シリーズ型の5つをご用意しています。大会名・年号・ロゴを差し込んでご提案しますので、ゼロから打ち合わせするより短い時間で仕上がります。
3Dレリーフと平面デザイン、どちらを選べばよいですか?
ロゴや文字が主役なら平面、シンボルや競技の動きを見せたいなら3Dレリーフが向いています。3Dレリーフは亜鉛合金のダイカストで作り、最小肉厚2mm、レリーフの高さ0.4mm以上を目安に設計します。甲乙つけがたい場合は、両方のレンダリングを無料でお出しして比較していただけます。
数量が増えると単価はどのくらい下がりますか?
数量ごとの階段見積もりです。100枚を基準にすると、500枚では1枚あたりおおよそ65%程度、1,000枚では50%程度まで下がるのが一般的な目安です。正確な金額は形状・仕上げ・数量をお知らせいただければ24時間以内にお出しします。
デザインがまだ固まっていない段階で相談してもよいですか?
むしろその段階が最適です。用途、枚数、ご予算だけお知らせいただければ、構図テンプレートをもとに複数案を作成します。ご相談とお見積もりは無料で、24時間以内に3Dレンダリング付きでご返信します。
プロデザインを24時間で無料提供
完成データは不要です。ロゴ、スケッチ、参考写真をお送りいただければ、当社チームが 3Dレンダリング付きのプロデザインを無料・無制限修正で作成します。
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