水泳のメダルは、他の競技のように「大会の順位を配るもの」だけではない。日本の水泳シーンでは、メダルがまったく別の3つの用途で使われている。スイミングスクールの進級テスト、中学・高校の水泳部の大会、そしてマスターズや競泳の公式大会である。同じ「水泳 メダル」という言葉で検索していても、この3層を分けずに話を進めると、枚数も仕様も必ずずれる。ここではオリジナルメダルの製作と同じ順序で、用途の切り分けから図面、入色、納期までを整理する。

数字で置き換えると差ははっきりする。在籍300名、級が10段階のスイミングスクールを想定し、毎月の進級テストで合格者にメダルを渡す。進級者が在籍の2割なら月60枚、年間720枚。中学・高校の水泳部なら、夏季の総体と秋季の新人戦で、入賞分と参加賞を合わせて150〜250枚。マスターズの大会は年1〜2回で、年齢区分と種目の掛け算によって200枚前後になる。この3つは、デザインの考え方も、発注の時期も、必要な耐久性も違う。

私たちは広東省恵州の工場で、2010年の創業からオリジナルメダルの鋳造を続けてきた(事務所は東莞)。この記事では、水泳という競技と、水という環境を前提に、3層それぞれの枚数の組み方、級だけを変える運用設計、メッキと入色の耐久、密度から決めるサイズと重量、校正から量産までの流れを、実際に受けている注文の順に整理する。

水泳メダルが3層に分かれる理由

野球やサッカーのメダルは、ほぼ「大会の表彰」に集約される。水泳がそうならないのは、競技人口の入り口がスクールにあるからだ。日本では水泳が習い事として広く定着しており、スイミングスクールに通う子どもの数は、部活動で泳ぐ中高生の数を大きく上回る。スクールは競技会に出るためではなく、泳力を段階的に身につけるために通う場であり、そこでは順位ではなく「級の合格」が評価の単位になる。

二つ目は、学校の水泳が季節競技であること。中学校・高校の水泳部は通年で活動していても、大会は夏季に集中する。プールの稼働も季節に左右されるため、発注は年2回の山に寄る。これは通年で大会があるテニスやバスケットボールとは違う動きになる。

三つ目は、マスターズという年齢区分の世界があること。競泳は年齢別に区分が組まれ、同じ50m自由形でも20代と60代では別のレースになる。表彰の単位が「順位」ではなく「年齢区分×種目×順位」になるため、同じ大会でも必要枚数が種目表から機械的に決まる。

層主な発注者授与の単位枚数の規模デザインの重心
第1層 進級テストスイミングスクール級の合格者月次で数十枚、年間で数百〜数千枚級の識別、低年齢向けの親しみやすさ
第2層 部活・中高大会中学校・高校水泳部、体育協会入賞者+出場者全員大会ごとに100〜300枚校章、大会名と回次、順位
第3層 マスターズ・競泳大会協会、クラブ、大会実行委員会年齢区分×種目×順位大会ごとに100〜500枚大会の格式、年齢区分の識別

この表で最初に決めるべきは、自分たちのメダルがどの層に属するかだ。スクールの進級メダルに校章は要らないし、マスターズのメダルに級の数字は要らない。層を決めずに「水泳らしいデザイン」から入ると、モチーフは同じでも仕様が噛み合わない。

第1層:進級テストという特殊な需要

スイミングスクールのメダルは、日本のメダル需要のなかでも特異な位置にある。理由は3つある。

第一に、**評価の対象が「順位」ではなく「到達」**であること。金・銀・銅の色分けは発生せず、代わりに級の数字や級名が主役になる。25m泳げた、背泳ぎが25m泳げた、バタフライが50m泳げた——合格の内容が級ごとに決まっており、メダルはその証明として手渡される。

第二に、サイクルが月次または隔月であること。大会は年に数回だが、進級テストは毎月ある。同じ生徒が年に何度も受け取り、級が上がるたびに新しいメダルが増える。つまり1回の発注で完結せず、年間を通して同じ仕様のメダルが必要になり続ける。

第三に、対象が幼児から小学生低学年に偏ること。サイズ、重量、色、モチーフのすべてが、大人の大会メダルとは別の基準で決まる。ここを大人向けの仕様のまま流用すると、首にかけたときに重すぎる、あるいは図案が怖い、という指摘が現場から返ってくる。

級×月×在籍数で枚数を出す

進級テストのメダルは、勘で発注すると必ず足りなくなる。私たちが最初に作っていただくのは、次の3つの数字を掛ける表だ。

在籍数 × 月あたりの進級率 × 12か月が年間の必要枚数の概算になる。在籍300名のスクールで、月あたりの進級者が2割なら、60枚×12か月で720枚。ここに体験会や振替合格の分を上乗せして、年間750〜800枚を見込む。

この数字を級ごとに割ると、別の制約が見えてくる。級が10段階あり、進級者が各級に均等に散るとすれば、1級あたり年72枚。ところが私たちの最小ロットは1デザイン(1型)あたり100枚なので、級ごとに型を起こすと10型×100枚で1,000枚が必要になり、実際の必要数720枚を上回ってしまう。型が余るのではなく、型の数だけ最低枚数が積み上がるという構造が問題になる。

ここで効くのが、次に述べる「級だけを変える」設計だ。

級だけを変える運用設計

級の識別を本体の形で行うか、表面の可変情報で行うかで、必要な型の数は変わる。私たちが実際に提案している4つの方式を整理する。

方式仕組み向くケース設計上の注意点
共用底模+レーザー可変1つの型で本体を作り、級の数字だけをレーザーで刻む級が8〜12段階、毎月入れ替えがある刻印位置に余白を最初から確保しておく
嵌芯(入れ子)交換級の部分を別パーツにして差し替える級を立体的に見せたい、級数が多いパーツ間の隙間と嵌め込み公差の管理が必要
色替えのみ形は共通で、エナメルの色だけ級ごとに変える級が3〜5段階、色で区別したい色数分だけ版と工程が増える
都度新規級ごとに型を起こす級の意匠がまったく別物型の数だけ立ち上げが発生する

進級テストのように「同じ生徒が何度も受け取る」場面では、共用底模+レーザー可変が最も無理なく回る。表の図案は1つに固定し、級の数字、年度、スクール名だけをレーザーで可変にする。レーザーは型を必要としないため、級が増えても型は増えない。年間720枚なら1型で足り、100枚の最小ロットも1回で満たせる。

ただし、この方式には事前の設計が要る。級の数字を刻む場所を、図案の要素とぶつからないように空けておかなければならない。直径40mmの円形に、波のモチーフとスクール名と級の数字をすべて入れると、数字の位置が外周に押し出されて読みにくくなる。私たちは図面の段階で、級の数字を入れる領域を先に確保し、その周囲にモチーフを組む順番で描いている。

第2層:部活動・中学高校の大会

学校の水泳部のメダルは、参加賞と入賞で性格が分かれる。ここを一枚岩で考えると、枚数の見積もりが崩れる。

入賞メダルは、順位に応じて金・銀・銅を配る。個人種目は1種目あたり3位まで(8位まで表彰する大会もある)、リレーは1組につき4名分。この「リレーは4名分」が、水泳で最も多い枚数ミスの原因になる。テニスのダブルスが1組2名なのと同じ構造で、1組=1枚と数えると4分の1しか用意できない。

参加賞は、出場者全員に配る。水泳の大会は1人が複数種目に出場するため、「出場者数」と「延べエントリー数」が一致しない。名簿の人数で数えるのか、エントリー数で数えるのかを先に決めておかないと、当日に足りなくなる。私たちの経験では、参加賞は名簿の人数、入賞はエントリー表から算出するのが最もずれにくい。

引退記念も、水泳部では独立した需要として存在する。3年生が引退する時期に、部員全員へ配る記念メダルで、表彰とは別枠で動く。マネージャーや顧問の分も同じ仕様で揃えることが多い。

表彰枠授与対象枚数の数え方デザインの扱い
個人種目 入賞各種目の上位種目数×順位数金・銀・銅は同一型でめっきのみ変更
リレー 入賞1組4名種目数×順位数×4名個人種目と同型、色だけ変更も可
総合優勝・学校対抗学校の登録部員部員数×校数校名を大きく、直径を上げる
参加賞出場者全員名簿の人数小径・1〜2色、名入れは任意
引退記念部員+マネージャー+顧問部の人数年度と部名、全員分を同一仕様

たとえば個人種目9種目・3位まで・リレー2種目という構成なら、個人が27枚、リレーが2種目×3位×4名で24枚、合計51枚。ここに参加賞120枚を足して171枚になる。参加賞を省いて入賞分だけで発注すると、1型100枚の最小ロットに対して51枚となり、半分近くが余る。入賞と参加賞を同じ型で作り、色と文字だけ変えると、この余りを活かせる。

第3層:マスターズ・競泳大会の年齢区分

マスターズのメダルは、枚数が「運営の設計」で決まる点が特徴だ。年齢区分が細かく、種目も多いため、同じ参加人数でも表彰数が膨らむ。

考え方は単純で、種目数 × 年齢区分 × 順位数、リレーはさらに×4名を掛ける。たとえば個人種目9種目、年齢区分5区分、3位までなら135枚。リレー2種目を加えると、2種目×5区分×3位×4名で120枚、合計255枚になる。参加者200名の大会でも、表彰の設計次第で250枚を超える。

ここで注意したいのは、年齢区分ごとにメダルを分けるのか、共通にするのかだ。区分ごとに色を変えると識別しやすいが、区分の数だけ版が増える。私たちは、本体を共通にして、区分の表記だけをレーザーで可変にする方法をよく提案する。参加者が自分の区分を確認でき、運営側は型を1つに抑えられる。

競泳の公式大会では、大会名と回次、協会ロゴ、開催年が入る。この3つは毎年変わるため、ここもレーザーや印刷の可変領域にしておくと、翌年も同じ型で回せる。図案の骨格を固定し、変わる部分を可変層に分離する——これが水泳メダルの基本的な設計思想になる。

水の環境がメダルに与える制約

水泳メダルは、他の競技のメダルより厳しい環境に置かれる。プールサイドでは濡れた手で触られ、塩素を含む水がかかり、湿気の高い更衣室に保管される。この3つは、メッキ層と入色の耐久に直接効いてくる。

メッキ9工程と入色の耐久

私たちのめっきは9工程で、脱脂、超音波洗浄、アルカリ銅メッキ(約500秒)、酸銅メッキ(20〜60分)、電解着色、乾燥(トンネル炉100℃・40分)、保護塗装、吊り下げ、検品と進む。アルカリ銅で密着の下地を作り、酸銅で厚みを出す。この2層があることで、塩素や湿気に対するバリアが成立する。工程の詳細はメッキ9工程で解説している。

入色は、溝の幅によって選べる方式が変わる。水泳の図案は水面や波など広い面と、級の数字や順位など細い線が混在するため、この最小幅を意識して図案を描く必要がある。

方式入色の最小幅表面の印象水泳での使いどころ
ソフトエナメル0.3mm平滑でマット寄り水面、コースロープ、背景の広い色面
擬似ハードエナメル0.5mm盛り上がりがあり硬質な光沢級の数字、順位、輪郭を立てたい部分
実色ガラス塗料0.5mmガラス質の深い色小さな図案のアクセント
透明ガラス塗料0.5mm下地のメッキが透ける水面の表現、金属感を残したい面

透明ガラス塗料は、裏面に高温テープを貼って焼く必要がある。表面だけを見て「透明にできる」と判断すると、裏面の処理を忘れて工程が止まる。水の透明感を出したいときは、この一手間を前提に日程を組む。

乾燥は2段階で、60〜70℃で60〜90分かけて半硬化させ、その後100℃で60分の完全硬化に入る。一度に高温へ上げると塗膜がひび割れるため、必ず段階を踏む。この乾燥時間は、繁忙期の納期を左右する最大の要因でもある。

なお、コストの順序はメッキ、塗装、電着の順に高くなる。耐久性を優先するか、色の自由度を優先するか、あるいはコストを抑えるかを、用途ごとに選び分けることになる。数量段階ごとの見積もりは個別に返している。

リボンの選定は「つけ方」から決める

リボンは、色より先につけ方で決める。水泳の現場では、3つの場面がある。

一つは、プールサイドで整列して一斉に首から掛ける場面。この場合は首掛け型で、濡れた手でも結び直せる構造が要る。二つ目は、スクールの受付やロビーで一人ずつ手渡す場面。この場合は短いタイプのほうが収まりがよく、写真撮影にも向く。三つ目は、年間を通して何度も受け取る進級メダル。同じ生徒が複数持つため、リボンの色を級の色と連動させると、家に帰ってからも区別できる。

色は、メダルのエナメルと揃えるのが基本だ。ただし金めっきに黄色のリボンを合わせると、遠目で金と黄色が溶けて図案が読めなくなる。金めっきには白・紺・えんじ、銀めっきには紺・緑・赤、銅めっきには白・黒・深緑が、輪郭を保ちやすい。リボンの仕様はメダルリボンで案内している。

サイズと重量を密度から決める

子どもが長時間つけるメダルは、直径より重量で選ぶべきだ。見た目の立派さと、首への負担は比例しない。

重量は、体積に素材の密度を掛ければ概算できる。私たちが使う亜鉛合金(Zamak 3・5・7)の密度は6.7g/cm³、融点は385℃。円形メダルを円柱とみなして、半径×半径×3.14×厚みで体積を出し、6.7を掛ける。

直径厚み体積(円柱換算)想定重量(6.7g/cm³)向く場面
35mm2.5mm約2.4cm³約16g幼児・低学年の進級記念
40mm3mm約3.8cm³約25g進級テストの標準、参加賞
45mm3mm約4.8cm³約32g部活の大会入賞
50mm3mm約5.9cm³約39g大会の優勝・準優勝
60mm4mm約11.3cm³約76gマスターズの年代別優勝、特別表彰

60mm・厚み4mmの76gは、40mm・3mmの25gの3倍近い。数字だけを見ると「大きいほうが立派」に見えるが、これを小学生が首から下げて1時間過ごすのは負担が大きい。進級テストのように対象が低年齢で、しかも枚数が多い場面では、35〜40mmに収めるのが妥当だ。私たちは子ども向けメダルの窓口で、年齢と着用時間を聞いたうえでサイズを決めている。

素材を変えると重量はもっと動く。銅は8.9g/cm³で、同じ体積なら亜鉛合金の約1.33倍。鉄は7.8g/cm³、アルミは2.7g/cm³で、アルミなら同じ形でも3分の1近い軽さになる。ただし銅は3mmを超えるとプレスが難しく、鉄も4mm超はプレス困難。ステンレスはプレスでの成形になる。水泳メダルのように凹凸の深い図案を厚みのある形で出すなら、ダイカストの亜鉛合金が最も素直な選択になる。

なお、上の表は円柱として計算した値で、実際のメダルはレリーフの分だけ軽くなる。目安として、図案の凹凸が深いものは1〜2割軽い数字になると考えておくとよい。

図案:水泳らしさをどう記号化するか

水泳のモチーフは、他の競技より記号化しやすい。波、水面、コースロープ、ゴーグル、泳者のシルエット、タッチ板、飛込台。どれも輪郭が単純で、金属の凹凸に落としやすい。

ただし、情報を入れすぎると潰れる。直径40mmの円の中に、波と泳者とゴーグルとスクール名と級の数字を全部入れると、どれも小さくなって読めなくなる。私たちが提案するのは、要素を3つまでに絞るという原則だ。たとえば「波(背景)+泳者のシルエット(主役)+級の数字(可変)」で3つ。スクール名は外周のリングに沿わせるか、裏面に回す。

色を入れる溝の最小幅は、ソフトエナメルで0.3mm、擬似ハードで0.5mm、ガラス塗料で0.5mm。波の線を細く描きすぎると、この下限を割って色が入らない。波は線で描くのではなく、面の重なりとして構成すると安定する。3本の波を重ね、手前の波だけ色を変える——この作り方なら、線幅に依存せずに水の動きが出る。

級の数字は、フォントを選ぶ段階で太さを確認する。細い書体は0.3mmを割りやすい。数字を2桁にするなら、1桁のときより文字サイズを落とす必要があり、そのぶん刻印位置の余白も広く取る。

校正・サンプル・量産の流れ

水泳メダルは、発注の山がはっきりしているため、逆算がしやすい。学校の大会は夏季、スクールの進級テストは毎月、マスターズは春秋。この3つを押さえれば、年間の生産計画が立つ。

段階内容期間の目安
図面・見積図案をもとに金型図と数量段階ごとの見積を返す24時間
サンプル試作で色・厚み・リボンを確認7〜10日
校正サンプル確認後の修正、文字と級の位置の最終調整都度相談
量産鋳造、研磨、メッキ、入色、乾燥、検品7〜15日

金型は金型鋼に放電加工(EDM)で梨地面を入れ、熱処理を施して作る。梨地面にしておくと、めっきの密着が安定し、細かな傷も目立ちにくい。成形は88トンのダイカストマシンで、最小肉厚は2mm。円形メダルは四周に4つの湯口を取るため、外周にわずかな跡が残る。この跡はリボン穴の位置と干渉しやすいので、穴の位置は図面の段階で決めておく。

生産能力は1日30,000枚以上。年間720枚のスクール案件は、この能力の2.4%にすぎない。それでも余裕を持って相談してほしいのは、ボトルネックが成形ではなくメッキと乾燥だからだ。アルカリ銅の約500秒、酸銅の20〜60分、トンネル炉の40分を足すと、1ロットがめっきから乾燥を抜けるまで最低でも約68分かかる。枚数が増えれば槽を回す回数が増え、繁忙期は順番待ちが発生する。

品質は3段階の検査で管理し、合格品100%納品を徹底している。BSCI、Disney、ISO9001、Reach、RoHS、TUV、Sedex、USJの認証を取得し、2010年から50か国以上に納品してきた実績がある。数量段階ごとの見積もりと、100枚の小ロットの考え方は小ロット100枚からの工場直結で説明している。

よくある失敗

リレーを1組1枚で数える。 水泳で最も多いミスだ。リレーは1組4名なので、2種目×3位なら24枚必要になる。エントリー表の「組」の列だけを見て発注すると、当日に4分の1しか揃わない。

参加賞を延べエントリー数で数える。 1人が3種目に出る大会では、延べ数は名簿人数の2〜3倍になる。参加賞は人に渡すものなので、必ず名簿の人数で数える。

級ごとに型を起こしてしまう。 10級なら10型、最小ロット100枚が型ごとに積み上がり、必要数の1.4倍以上を発注することになる。級はレーザーの可変情報に逃がすのが原則だ。

透明ガラス塗料の裏面処理を忘れる。 表面の透明感だけを伝えて発注すると、裏面の高温テープの工程が抜けて日程が延びる。透明を使うと決めた時点で、裏面処理を含めた日程で組む。

低年齢向けに60mmを選ぶ。 76gは幼児には重い。図案の情報量を減らし、直径を落とすほうが、結果として図案は読みやすくなる。

ロット間の色差。 追加発注が数か月ずれると、エナメルの色味がわずかに変わる。特にえんじ・深緑・紺は差が出やすい。進級メダルのように同じ生徒が何度も受け取る場面では、基準サンプルを保管し、追加時に共有するのが確実だ。

よくある質問

進級テスト用に、級ごとに違うデザインを作る必要はありますか?

必要ない。むしろ作らないほうが運用は安定する。本体の図案を1つに固定し、級の数字、年度、スクール名だけをレーザーで可変にすれば、型は1つで済む。級が10段階あっても型は増えず、最小ロット100枚も1回で満たせる。級ごとに型を起こすと、型の数だけ最低枚数が積み上がり、実際の必要枚数を上回る発注になる。数字を刻む位置の余白だけ、図面の段階で確保しておけばよい。

プールで使うとメッキが剥がれませんか?

通常の使用では問題ない。私たちのめっきは9工程で、脱脂と超音波洗浄のあとにアルカリ銅メッキを約500秒、酸銅メッキを20〜60分かけて積む。この2層が塩素と湿気に対するバリアになる。ただし、傷が入って下地まで届くと、そこから腐食が進む。保管時にメダル同士がぶつからないよう、個別に包むことをすすめている。

100枚未満でも作れますか?

最小ロットは1デザイン(1型)あたり100枚だ。メダル製作では型が固定費になるため、枚数が少ないほど1枚あたりの負担が上がる。進級テストのように年間で数百枚を見込める場合は、100枚を超える分をまとめて発注するか、翌年度の分として保管する形が現実的だ。複数デザインに分けると、その数だけ100枚が必要になる点に注意してほしい。

子どもが長時間つけても大丈夫な重さは?

目安として、幼児から小学低学年なら35〜40mm・厚み2.5〜3mmで16〜25g程度に収めたい。40mm・3mmは円柱換算で約3.8cm³、密度6.7g/cm³を掛けて約25gになる。60mm・4mmは約76gで、これは25gの3倍近い。首にかけたまま1時間過ごす場面では、直径を上げるより図案を整理して情報を減らすほうが、見栄えも着け心地も良くなる。

リレーのメダルはどう数えますか?

1組につき4名分だ。3位まで表彰するなら3組×4名で12枚、2種目なら24枚になる。個人種目とリレーの両方に出場した生徒は2枚受け取ることになるため、名入れをする場合は受賞者リストを種目別に分けておくと整理しやすい。参加賞と入賞を同じ型で作り、めっきと文字だけ変える運用にすると、枚数の余りを有効に使える。

納期はどのくらいですか?

図面と見積は24時間で返し、サンプルは7〜10日、量産は7〜15日が目安だ。学校の大会は夏季に集中するため、5月中に部門表と枚数表を固めておくと余裕が生まれる。スクールの進級テストは毎月あるので、年間の発注計画を先に共有してもらえれば、めっきと乾燥の枠を先に押さえられる。1日30,000枚以上の能力があるが、ボトルネックは成形ではなくめっきと乾燥にある。

お見積り・デザイン案のご依頼

水泳のメダルは、進級テスト、部活の大会、マスターズの年齢区分という3層が重なる分野だ。層ごとに枚数の数え方が違い、級の識別をどこまで型に持たせるかで、必要な型の数も変わる。

在籍数(または出場者数)、級の段階数、大会の種目数と順位数の3点を送っていただければ、24時間でデザイン案と数量段階ごとの見積を返す。 図案のデータがない場合も、モチーフの希望から起こす。2010年から50か国以上にメダルを届けてきた恵州工場の経験を、そのスクールの、その大会の一枚に活かす。

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