メダルのサイズは、見た目の印象を決める要素であると同時に、費用と使いやすさを左右します。「大きいほうが立派に見える」という理由だけで60mmを選んだところ、小学生には重すぎて首から外してしまった、というご相談を受けることがあります。サイズと重さはセットで考える必要があります。デザイン全体の考え方はメダルデザインのページにまとめていますが、ここでは直径ごとの重量と、実際の使い分けを数字で整理します。
直径と重さの対応表
以下は亜鉛合金(Zamak 3)、厚み2.5mm、両面にレリーフを入れた場合の目安です。厚みやレリーフの深さで前後します。
| 直径 | 重さ | 素材量の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 30mm | 8〜10g | 基準 | 未就学児、参加賞、じゃんけん大会 |
| 40mm | 14〜18g | 約1.8倍 | 保育園・低学年、学校行事 |
| 45mm | 18〜24g | 約2.2倍 | 部活動、習い事の発表会 |
| 50mm | 24〜32g | 約2.8倍 | 標準的な大会表彰 |
| 55mm | 32〜40g | 約3.5倍 | 上位入賞、記念品 |
| 60mm | 40〜52g | 約4倍 | 総合優勝、卒団記念 |
| 70mm | 58〜75g | 約5.4倍 | 表彰式、法人記念品 |
| 80〜90mm | 80〜130g | 約8〜13倍 | 代表的な記念品、展示用 |
重さは「首に掛けたとき」で決まる
メダルの重さを考えるとき、最も重要なのは首掛けでの負担です。首に掛けたメダルは歩くたびに揺れ、その力がリボンを通して首に伝わります。重さが増えるほど揺れの勢いも増すため、負担は重量に比例して大きくなります。
| 掛ける対象 | 推奨直径 | 推奨重量 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 未就学児 | 30〜40mm | 8〜18g | 首が細く、揺れを支える力が小さい |
| 小学生(低学年) | 40mm | 14〜18g | 走る種目でも揺れが気にならない |
| 小学生(高学年) | 45〜50mm | 18〜32g | 記念品としての満足感も必要 |
| 中高生・大人 | 50〜60mm | 24〜52g | 表彰式で見栄えがする |
| 額装・展示用 | 60〜90mm | 40〜130g | 首に掛けないため重さの制約が緩い |
運動会のように走る種目がある場合は、年齢に対して1段小さいサイズを選ぶと安全です。逆に、式典で首に掛けて写真を撮る場合は、少し大きいほうが写真映えします。
サイズを上げると費用はどれくらい増える?
直径が30mmから60mmになると面積は4倍になります。素材の亜鉛合金、めっきの薬剤、エナメルの塗料はいずれも面積に比例するため、サイズを1段上げることは費用を1段上げることとほぼ同じです。
| サイズの変更 | 面積の変化 | 費用への影響 | 代替案 |
|---|---|---|---|
| 40mm → 45mm | 約1.27倍 | 小 | 入色を1色減らして相殺 |
| 40mm → 50mm | 約1.56倍 | 中 | 彫刻をレリーフに変更 |
| 50mm → 60mm | 約1.44倍 | 中〜大 | 数量を増やして単価を下げる |
| 50mm → 70mm | 約1.96倍 | 大 | 用途を分けて2種類作る |
予算を抑えたい場合、サイズを落とすより入色数を減らすほうが、手に取ったときの印象は保ちやすくなります。立体感はレリーフが担っており、色数は印象への寄与が比較的小さいためです。費用の構造はメダル製作の費用と相場で詳しく解説しています。
サイズと彫刻できる文字量
サイズは入れられる文字の量にも影響します。文字の高さは判読のために1.5mm以上が目安で、レリーフの場合は線幅0.3mm以上、高さ0.4mm以上が必要です。これらは金型で成形する際の下限であり、これより細いと385℃の合金が金型の隅まで流れません。
| 直径 | 裏面に入る文字の目安 | 例 |
|---|---|---|
| 30mm | 2行程度 | 氏名+年度 |
| 40mm | 3行程度 | 氏名+大会名+日付 |
| 50mm | 4〜5行 | 氏名+大会名+日付+順位 |
| 60mm | 6行以上 | 上記に加えメッセージや記録 |
文字を多く入れたい場合は、サイズを上げるか、文字をレーザー彫刻に切り替える方法があります。レーザー彫刻は線幅0.1mmまで対応できるため、同じ面積により多くの文字を入れられます。ただし彫刻は単色になります。
形状を変える場合の注意
正円以外の形状も製作しています。ボール型、盾型、エンブレム型などですが、形状を変えると金型の加工が増えるため、正円より金型代が高くなります。また、外周が長い形状は面積あたりの縁の処理が増え、研磨とめっきの手間も増えます。
| 形状 | 特徴 | 用途 | 金型代 |
|---|---|---|---|
| 正円 | 最も標準的、縁の処理が安定 | ほぼすべての用途 | 基準 |
| ボール型 | 競技を象徴する立体形状 | サッカー、野球、テニス | やや高 |
| 盾型 | 表彰状に近い縦長の印象 | 法人表彰、記念式典 | 高 |
| エンブレム型 | ロゴの輪郭をそのまま生かせる | クラブ、企業の記念品 | 高 |
形状を変える場合も、まずは24時間以内に無料で3Dレンダリングをお作りして、仕上がりを確認いただいてから金型を製作します。
よくある質問
メダルの標準的なサイズはどれですか?
50mmが最も多く選ばれています。手に取ったときの存在感があり、首に掛けても重すぎず、彫刻できる文字量も十分だからです。迷った場合は50mmを基準に、対象者の年齢で上下させることをおすすめします。
厚みは指定できますか?
できます。ただし亜鉛合金ダイカストの最小壁厚は2mmです。これより薄くすると強度が不足し、落下時に割れたり変形したりします。標準は2.5mm前後です。
重さを軽くしたい場合はどうすればいいですか?
サイズを下げる、厚みを薄くする(2mmまで)、素材をアルミニウム(2.7g/cm³)やアクリルに変更する、という3つの方法があります。アルミニウムは亜鉛合金の約4割の重さになります。
大きいメダルはなぜ高くなるのですか?
素材の使用量が面積に比例して増えるためです。直径60mmは30mmの4倍の面積があり、亜鉛合金・めっき薬剤・エナメル塗料のいずれも使用量が増えます。また、めっきの処理時間も面積に応じて長くなります。
同じデザインでサイズ違いを作れますか?
できます。ただしサイズごとに金型が必要になります。1位用に60mm、2位以下に50mmという構成も承りますが、金型代は2回分となる点をご了承ください。色だけを替える場合は金型1回で対応できます。
サイズはサンプルで確認できますか?
はい。7〜10日で実物サンプルをお送りします。重さと手触りは写真では伝わらないため、必ずお手に取ってご確認ください。対象者と同じ年齢の方に持っていただくと、判断しやすくなります。
サイズと重さのバランスは、使う場面によって最適な答えが変わります。配る相手の年齢、首に掛けるかどうか、予算の上限をお知らせいただければ、24時間以内にサイズのご提案とお見積もりをお送りします。お問い合わせからご連絡ください。素材ごとの重さの違いはメダル素材のページでご案内しています。
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