「50枚だけ作りたい」というご相談は少なくありません。町内会の小さな大会、社内の少人数の表彰、習い事の発表会など、必要枚数が100枚に届かない場面はあります。それでも当社が100枚を最小ロットの目安としているのは、断るためではなく、そのラインを下回ると1枚あたりの費用が急に上がってしまうからです。なぜ100枚なのかを、工程と費用の構造から説明します。記念メダルのページでも数量階梯をご案内しています。
100枚という数字の根拠
メダルの費用は、金型代という固定費と、素材・加工という比例費に分かれます。金型代は数量に関係なく一度だけ発生するため、枚数が少ないほど1枚あたりの負担が重くなります。
| 数量 | 金型代の配分 | 1枚あたりの負担感 | 現実的な判断 |
|---|---|---|---|
| 20枚 | 極めて大きい | 加工費より金型代が上回る | 既製品の購入が合理的 |
| 50枚 | 大きい | 金型代が総額の大半を占める | アクリル・木製を検討 |
| 100枚 | 大きい | 金型代と加工費が同程度 | 金属メダルの下限 |
| 250枚 | 中 | 加工費が主体になる | 単価が安定し始める |
| 500枚以上 | 小さい | 加工費がほぼすべて | 数量を増やす効果が最大 |
100枚という数字は、金型代と加工費がおおよそ釣り合う点です。これを下回ると、お客様が支払う金額の大部分が「型を作るためだけの費用」になり、メダルそのものの価値に対して割高に感じられます。
100枚以下でも作れる?
100枚に届かない場合でも、方法はあります。素材を変える、既存の金型を使う、という2つの方向です。
| 方法 | 内容 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| アクリル製 | 金型を使わず、切削や成形で作る | 低年齢の参加賞、軽さを重視する場合 |
| 木製 | レーザー加工で製作 | 誕生日の記念品、温かみのある仕上げ |
| 既存の金型を利用 | 過去のデザインから近い形を選ぶ | デザインの自由度を譲れる場合 |
| 複数年分をまとめる | 数年分を一度に発注する | 毎年同じ行事を開催している場合 |
| 用途を分ける | 上位入賞のみ金属、参加賞は他素材 | 予算配分を工夫したい場合 |
金属の質感にこだわらないのであれば、アクリルや木製はより少ない枚数からお受けできます。逆に金属にこだわる場合は、複数年分をまとめて発注することで100枚のラインに届かせる方法があります。
工場直結の意味
当社は中国・恵州に自社工場を持ち、2010年から50か国以上の案件を手がけています。中間業者を挟まず、デザイン、金型、成形、めっき、入色、彫刻、検品、梱包までを同じ工場で行います。
| 項目 | 工場直結の場合 | 中間業者が入る場合 |
|---|---|---|
| 見積もりの内訳 | 工程ごとに開示できる | まとめた金額になりやすい |
| 仕様変更の相談 | 工程の制約を踏まえて即答できる | 工場への確認に日数がかかる |
| 納期の調整 | 自社ラインの空きで判断できる | 工場の都合に左右される |
| 品質の確認 | 3段階の検品を自社で実施 | 検品の実態が見えにくい |
| 金型の保管 | 自社で保管し、追加発注に対応 | 保管状況が不明な場合がある |
中間業者を挟むこと自体が悪いわけではありません。ただし、見積もりの内訳が見えない、仕様変更のたびに日数がかかる、といった不便が生じやすくなります。
生産能力と小ロットの両立
工場直結というと、大量生産しか受けていない印象を持たれることがあります。しかし当社は1日30,000枚以上の能力を持ちながら、100枚からのご注文をお受けしています。これは、ラインの段取りを工夫することで、少量の案件と大量の案件を同じ品質基準で処理しているためです。
| 数量 | 段取りの考え方 | 品質管理 |
|---|---|---|
| 100〜500枚 | 少量ラインで処理 | 3段階の検品は同じ |
| 500〜2,000枚 | 通常ラインで処理 | 3段階の検品は同じ |
| 2,000枚以上 | 専用の時間帯を確保 | 3段階の検品は同じ |
数量によって品質管理の工程を変えることはありません。首件検査、過程検査、最終検査の3段階は、100枚でも10,000枚でも同じように行います。検品の内容はメダルの検品基準で公開しています。
発注の流れ
小ロットのご発注でも、流れは同じです。
- 用途と枚数を伝える:行事の種類、配る相手、必要枚数をお知らせください。
- 24時間で無料デザイン:3Dレンダリングとお見積もりをお送りします。修正は無制限です。
- 7〜10日でサンプル:実物で重さ、色、仕上げを確認いただきます。
- 7〜15日で量産:金型製作、鋳造、めっき、入色、彫刻、検品を行います。
- 通関書類付きで発送:50か国以上への納入実績があり、追跡番号を付けてお送りします。
100枚という単位は、この流れを無理なく回せる最小の規模です。逆に言えば、100枚を超えれば数量が増えるほど条件は良くなります。
よくある質問
50枚でも作ってもらえますか?
金属メダルの場合、100枚を下回ると金型代の負担が大きくなるため、アクリルや木製、または既存の金型の利用をご提案しています。用途をお知らせいただければ、条件に合う方法を探します。
100枚ちょうどで注文する場合、単価は高くなりますか?
100枚は基準となる数量なので、250枚や500枚と比べると単価は高くなります。ただし、金型は当社で保管するため、翌年以降の追加発注では金型代がかかりません。
100枚を超えるとどう変わりますか?
数量が増えるほど金型代の配分が薄くなり、単価は下がります。100枚から500枚に増やすと約35%の下落が目安です。
小ロットだと品質が落ちますか?
いいえ。首件検査、過程検査、最終検査の3段階は、数量にかかわらず同じように実施します。100枚でも全数に近い確認を行います。
中間業者に頼むのと何が違いますか?
見積もりの内訳が開示される点、仕様変更の相談に即答できる点、検品を自社で行っている点が異なります。工程の条件も開示しています。
サンプルは小ロットでも作れますか?
はい。7〜10日で実物サンプルをお送りします。重さと手触りは写真では伝わらないため、必ずご確認ください。
枚数が100枚に届かない場合も、まずはご相談ください。用途、配る相手、ご予算をお知らせいただければ、素材や金型の選び方を含めて条件に合う方法をご提案します。24時間以内に無料でお見積もりします。お問い合わせからご連絡ください。金型の仕組みは金型代と追加発注の仕組みで解説しています。



