メダルを作るとき、リボンは最後に決める項目になりがちです。しかし会場で首に掛けたとき、最初に目に入るのはリボンです。幅が細すぎるとメダルの重さを支えきれず、長すぎるとメダルが下がりすぎて写真に収まりません。リボンは装飾ではなく、メダルを成立させる部品です。メダル本体の仕様はオリジナルメダルのページでご案内していますが、ここではリボンと紐の選び方を数字で整理します。
リボンと紐の違い
どちらも首に掛けるための資材ですが、作りと用途が異なります。
| 項目 | 平織りリボン | 丸紐・平紐 |
|---|---|---|
| 幅 | 20mm/25mm/30mm | 3mm/5mm/10mm |
| 長さ | 860〜900mm(首掛け標準) | 900mm前後 |
| 印刷 | 織りネーム・シルク印刷・昇華プリント | 色のみ |
| 質感 | つやのある平織り、格式がある | 軽く柔らかい、カジュアル |
| 耐久性 | 摩擦に強い | 細いため切れやすい場合がある |
| 適した用途 | 表彰式、記念品、上位入賞 | 参加賞、大量配布、低予算 |
リボンはメダルの重さを面で支えます。紐は線で支えるため、重いメダルには不向きです。60mm以上のメダルに紐を組み合わせると、揺れが大きくなり、紐が首に食い込みやすくなります。
幅とメダルの重さの対応
幅は、メダルの重さと見た目のバランスで決まります。
| メダルの重さ | 推奨するリボン幅 | 理由 |
|---|---|---|
| 8〜18g(30〜40mm) | 20mm | 軽いため細めでも安定する |
| 18〜32g(45〜50mm) | 20〜25mm | 標準的な組み合わせ |
| 32〜52g(55〜60mm) | 25〜30mm | 重さを面で支える必要がある |
| 58g以上(70mm以上) | 30mm | 幅がないと肩に食い込む |
幅30mmのリボンは、50mmのメダルに組み合わせるとリボンのほうが幅広に見えます。逆に、30mmのメダルに30mmのリボンを合わせると、リボンだけが目立ちます。メダルの直径に対して、リボンは直径の半分程度が目安です。なお、同じ直径・同じ厚みでも材質によって重さは変わります。亜鉛合金(Zamak 3、密度6.7 g/cm³)はアルミニウム(2.7 g/cm³)の約2.5倍の重さになるため、リボンの幅を選ぶ前に材質も確認してください。当社工場のダイカストマシンは88トンで成形しており、同じ金型であれば1枚ごとの自重が安定します。幅20〜30mmのリボンが重さを面で受け止められるのは、この自重のばらつきが小さいことが前提です。
リボンの長さはどう決める?
首掛けの標準は860〜900mmです。これは大人が掛けたときに、メダルが胸の中央に来る長さです。対象者によって調整します。
| 対象 | 推奨する長さ | 備考 |
|---|---|---|
| 未就学児 | 760〜800mm | 短くしないと床につく |
| 小学生 | 800〜860mm | 走る種目では短めに |
| 中高生・大人 | 860〜900mm | 標準 |
| 上着の上から掛ける | 900〜950mm | 厚みの分を考慮する |
| 額装・展示用 | 300〜500mm | 飾るための短いリボン |
運動会のように走る種目がある場合は、標準より短めにすると揺れが抑えられます。逆に、表彰式で上着の上から掛ける場合は、長めにしないとメダルが上着の内側に隠れます。
印刷方式の比較
リボンに文字やロゴを入れる方法は3つあります。
| 方式 | 色数 | 耐久性 | 向いている内容 | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 織りネーム | 4〜6色 | 高い | 大会名、社名、上品な文字 | 版代が必要 |
| シルク印刷 | 1〜3色 | 中 | 単色ロゴ、細い文字 | 小ロットで有利 |
| 昇華プリント | フルカラー | 中〜高 | 写真、グラデーション、多色ロゴ | 数量が多いほど有利 |
織りネームは糸で文字を織り込むため、洗濯や摩擦に強く、長く使う記念品に向きます。シルク印刷は版を使うため色数が少ないほど有利です。昇華プリントはフルカラーを再現できますが、素材に染料を染み込ませる方式のため、淡い色のリボンに限られます。
取り付け方式
リボンとメダルの接続方法も選べます。
| 方式 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| リング通し | メダル上部のリングにリボンを通す。最も一般的 | ほぼすべての用途 |
| 結束バンド止め | リボンを折り返してバンドで固定。低コスト | 参加賞、大量配布 |
| かしめ金具 | 金属の留め具で固定。外れにくい | 表彰式、記念品 |
| 組立済み出荷 | 当社で通し終えて納品 | 当日の作業を減らしたい場合 |
組立済み出荷は、枚数が多く当日の人手が足りない場合に有効です。100枚を超える発注では、この方式を選ばれることが多くなります。
メダルのリング強度
リボンを支えるのは、メダル上部のリングです。亜鉛合金ダイキャストの場合、リングは385℃の合金が金型の中で本体と一体に成形されます。後から溶接する方式ではないため、外れにくい構造です。ただし、最小壁厚は2mmを確保する必要があり、細すぎるリングは強度が不足します。
メダルの重さとリボンの幅、そしてリングの強度は、3つでひとつの組み合わせです。どれかひとつだけを強くしても、他の2つが弱ければ意味がありません。リボンの素材とメダル本体の仕様は、同時に決めることをおすすめします。
よくある質問
リボンだけを注文できますか?
できます。本数、幅、長さ、色、印刷の有無をお知らせください。24時間以内にお見積もりをお送りします。メダルと同時にご発注いただくと、色味を合わせた状態で組立済みの納品も可能です。
リボンの色は何色から選べますか?
標準で20色以上をご用意しています。指定のPantone番号があれば染めから対応します。学年別・チーム別に色を分ける発注が多くあります。
紐とリボンはどちらが丈夫ですか?
リボンのほうが幅があり、メダルの重さを面で支えるため安定します。重いメダルにはリボンを推奨します。
リボンの結び方は指定できますか?
当社で組立済みの状態でお届けできます。現場で結ぶ手間がなくなり、当日の配布作業が短くなります。結束バンド止め、かしめ金具、リング通しからお選びいただけます。
リボンに社名を入れたい場合はどの方式ですか?
上品に仕上げたい場合は織りネーム、色数が多いロゴの場合は昇華プリントが向いています。社名だけを単色で入れるならシルク印刷も選択肢です。
リボンは洗えますか?
軽く手洗いできる素材もありますが、織りネームの糸やプリントの染料に影響する場合があります。汚れが気になる場合は、乾いた布で拭く程度にとどめてください。
リボンは、メダルと同時に決めることで最適な組み合わせになります。メダルのサイズ、配る相手、首掛けの長さの希望をお知らせください。24時間以内に、リボンを含めた全体のお見積もりをお送りします。お問い合わせからご連絡ください。リボン単体の製作はメダルリボンのページでご案内しています。



