表彰メダルは、作って渡せば終わりではありません。永年勤続のように毎年続く制度では、同じデザインを何年も使います。受賞者数は年によって変動し、役職や部署の異動で担当者も変わります。このとき、前年度の情報が残っていないと、同じ仕様で追加発注することが難しくなります。法人向けの設計は法人向け表彰メダルのページでご案内していますが、ここでは発注後の管理に焦点を当てます。
なぜ管理が必要か
同じデザインを毎年使う場合、次の情報が必要になります。
| 情報 | 必要な理由 |
|---|---|
| デザインの内容 | 同じ仕様で再発注するため |
| 金型の有無 | 金型代の要否が変わるため |
| 過去の数量 | 翌年の発注数の見積もりに使う |
| めっきの色の区分 | 年数や順位との対応を保つため |
| 刻印の書式 | 氏名や年数の入れ方を揃えるため |
| リボンの仕様 | 色と長さを統一するため |
| 担当者と連絡先 | 担当が変わっても引き継ぐため |
これらが記録されていないと、翌年に「前回と同じもの」を再現できません。結果として、デザインをやり直すことになり、金型代が再び発生します。
金型を保管する意味
メダルの金型は、数量に関係なく一度だけ製作します。当社で金型を保管しておけば、2年目以降は金型代が発生しません。
| 発注の種類 | 金型代 | 量産費 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 初回発注 | 発生する | 発生する | 金型を製作し、保管する |
| 追加発注(同一デザイン) | 発生しない | 発生する | 保管した金型を使用 |
| 一部変更(文字のみ) | 発生しない | 発生する | レーザー彫刻で対応 |
| デザイン変更 | 発生する | 発生する | 新しい金型が必要 |
つまり、初回の発注時に「毎年使うデザイン」であることを伝えておけば、以降の費用構造が変わります。逆に、毎回デザインを変えると、その都度金型代が発生します。この仕組みは金型代と追加発注の仕組みで詳しく解説しています。
追加発注の数量はどう決める?
追加発注が前提の場合、初回の数量の決め方に工夫の余地があります。
| 状況 | 推奨する発注数量 | 理由 |
|---|---|---|
| 受賞者数が毎年ほぼ同じ | その年の必要数 | 在庫を抱えず、翌年に金型を再利用 |
| 受賞者数が増える見込み | 少し多め | 追加発注の手間を減らせる |
| 複数の年数区分がある | 区分ごとに100枚以上 | 金型1回でめっきを替えられる |
| 制度を新設する | 初年度は少なめ | 運用を確認してから増やす |
単価だけを見ると、まとめて発注するほうが有利です。100枚を基準に、250枚で約78%、500枚で約65%まで下がります。ただし、まとめて発注すると保管の場所と管理の手間が発生します。表彰式が年1回であれば、必要な分だけを都度発注し、金型を保管しておく方法が現実的です。当社の生産能力は1日30,000枚以上あり、シーズン中の追加発注でも量産7〜15日の納期を維持できます。
管理台帳の作り方
担当者が変わっても同じ仕様で発注できるよう、次の項目を記録しておくことをおすすめします。
| 記録項目 | 内容の例 |
|---|---|
| デザインID | 当社が発行する管理番号 |
| 初回発注日 | 金型を製作した日 |
| 金型の有無 | 当社で保管中かどうか |
| サイズ・素材 | 直径、厚み、合金の種類 |
| めっきの色 | 金・銀・銅などの区分 |
| 入色の色数 | 色数とPantone番号 |
| 刻印の書式 | 氏名、年数、年度の並び順 |
| リボンの仕様 | 幅、長さ、色、印刷方式 |
| 数量の履歴 | 年度ごとの発注数と受賞者数 |
| 単価 | 数量と仕様に対応する単価 |
| 担当者 | 部署、氏名、連絡先 |
特に重要なのはデザインIDです。この番号があれば、当社側で過去の仕様を特定できます。台帳に仕様の詳細を書かなくても、番号ひとつで再発注が可能になります。
名簿の照合
可変データの刻印を行う場合、名簿の管理も必要です。
| 段階 | 確認する内容 |
|---|---|
| 発注時 | 氏名、年数、部署の正確性 |
| 彫刻前 | 文字数、書体、位置の確認 |
| 梱包前 | 名簿との突き合わせ |
| 式典前 | 受賞者への配布順の確認 |
当社は梱包の前に名簿と突き合わせて確認します。この照合を省くと、式典で名前が違うメダルを渡す事故が起きます。名簿はCSVやExcelでお送りいただければ、1枚ずつレーザー彫刻で対応します。彫刻は工具を使わないため、内容が1枚ずつ違っても追加の金型代はかかりません。
保管時の注意
メダルを長期保管する場合は、環境に注意してください。
| 環境 | 影響 | 対策 |
|---|---|---|
| 高温多湿 | めっきの劣化を早める | 乾燥剤とともに保管する |
| 直射日光 | 着色層が退色する | 暗所に保管する |
| 手で直接触れる | 皮膜を傷める | 手袋を使う、触れた後は拭く |
| 他の金属との接触 | 異種金属接触で腐食する | 個別に包む |
| 重ね置き | 表面に傷が付く | 仕切りを入れる |
めっきは9工程を経て形成され、最後に封油で保護されています。工程の内容はメダルのめっき9工程で公開しています。保管環境が整っていれば、長期間の保存が可能です。
よくある質問
金型は何年保管してもらえますか?
当社で保管し、再発注時に状態を確認します。長期間使用していない場合は、事前に状態をご連絡します。保管期間について明確な上限は設けていません。
担当者が変わっても同じ仕様で発注できますか?
デザインIDがあれば、当社側で過去の仕様を特定できます。初回発注時に発行する管理番号を台帳に記録しておいてください。
毎年デザインを変える場合、費用はどうなりますか?
デザインを変えると新しい金型が必要になるため、毎年金型代が発生します。文字や年度だけを変える場合は、レーザー彫刻で対応できるため金型はそのまま使えます。
まとめて発注するのと都度発注するのでは、どちらが得ですか?
年間の枚数が読める場合は、まとめたほうが単価は下がります。ただし保管の手間も発生するため、金型を保管して都度発注する方法も選べます。どちらが合うかはご相談ください。
受賞者数が年によって変動する場合はどうすればいいですか?
少なめに発注し、不足分を追加する方法が現実的です。金型を保管していれば、追加発注の納期は量産7〜15日で、初回より短くなります。
メダルの保管に適した環境はありますか?
高温多湿と直射日光を避け、乾燥剤とともに保管してください。手で直接触れる機会が多い場合は、手袋の使用をおすすめします。
表彰制度が続く限り、メダルの管理も続きます。制度の種類、年間の受賞者数、現在お使いのデザインの有無をお知らせください。管理台帳の項目を含めた運用のご提案と、24時間以内の無料お見積もりをお送りします。お問い合わせからご連絡ください。名入れの方法はメダルの名入れ・刻印の方法と注意点でご案内しています。



